初体験 後半

前半

https://miruku1133.hatenablog.com/entry/2018/11/29/000000


面接し採用した所は「●●デリヘル○○学園」という所だった。実年齢では無いだろうけど、18歳から24歳位までをメインにした妹系のお店だ。求人には【100%採用】ととんでもない残念感漂う広告が書いてあった。


沢山のお店から探すのは面倒だったし、前半で書いた彼が見せたHPがここだったから。

(後に彼に聞くと使ったことない、そんな話してない。より彼のことを嫌いになった。)


指定された駅で待つこと数十分。何もない田舎の駅でスーパー以外店はない。この時以降この駅で降りたことはない。漸く車がやって来た。


ピカピカの綺麗な車に乗り込むと運転席にいた男に話しかけられた。


「ほんとに初めて?」はい

「風俗の経験ないの?」ないですね

「とりあえず事務所行くからそこで面接ね」......はぁ


慣れた感じで話してくるけど


彼の外見がとにかく怖い



適当に相槌を打ってる訳では無い



怖いのだ



うあー



この店にしたの失敗だったわー


そう思った。



何故なら


体に無数のお金のタトゥーが彫られてある

(画像があるならお見せしたい。)


両腕や首に外国のお金の模様なのかな

とにかくぎっしり。


タトゥー=怖いというわけでないけどお金に執着してる感じが怖かった。


なんであなたはそのタトゥーをしたのか

今でも気になる。理由聞きたかったな



そんなに掘るとお金持ちにでもなれるのかな

思う程掘ってあった。


こんなにイカつい人を見たのは人生でもこの人だけなので今後も忘れないと思う



人と話してるのに室内でも黒のサングラスをかけて喋っていた。

(表情が読めない、偉そう、威圧的に見えるから室内でもサングラスかけたままの人は苦手。ごめんね)


声も雰囲気もチャラくてとても30代の男性には見えなかった。とにかく怖い。


随分車に乗ってたと思う。どこだか分からない住宅街に連れてこられた。

階段を上がってネームプレート?のついてないとこに案内された。(大抵風俗の事務所は名前が書いてないのでここも書いてなかった)


そこの玄関は薄暗かった。

マイメロディのモコモコした靴、赤いハイヒール。働いてる女性の仕事用の靴が並んでいた。


「あーおはよ?」

玄関先でこの家で寝泊まりしてるであろう女性が男に話しかけた。自分のことを安売りしてそうな雰囲気の20代後半にみえる女性。

金髪で少しボロいパジャマを着ていた。 この世界で生きてる人って感じがして恐怖が増したので覚えてる。


その女性に挨拶することも無く私は無言で頭を下げ、面接する部屋に案内された。


「採用ね、仕事もう入ってるからこの後行くよ」「とりあえずこれ渡しとくから」


面接書も書かず写真も撮ることなく採用。

HP通り雑な店。


渡されたのは3つのボトル。


何だか分からないのでひとつずつ質問していく。

「ローション、イソジン、グリンスね」


.........グリンスって何??

どうやらこれは男性側が病気持ちだとグリンスを付けて洗うことで痛がるらしい。

因みに痛がった人は見たことない。なのであんまり私は信用してない。清潔感が無さそうな人や性器に吹き出物がある人は多分病気持ちなんだろう位に思ってる。病気があってその場で分からなくても病気は直ぐに現れない潜在的なものがあることは知ってたし後々性感性症を引き起こすリスクが有ることは100も承知だ。そんな覚悟のない子は今すぐ辞めた方がいい。


渡された雑誌の付録についてそうな安物の鞄に3つのボトル、料金表(オプション含む)、予備のお金、コンドームを渡され店が指定した駅まで更に自身で向かった。(本当に激安店だったので車で連れてってくれなかった)


知らない駅から知らない駅へ

電車の中で不安と後悔、好奇心色んな気持ちで頭がいっぱいだった。

知らない駅では更に知らない男が乗った車に乗らされ簡単にルールを聞く。

私が無知過ぎるので説明された。


「素股って分かる?」



.........すまた?

体を動かしながら手や太腿で男性器を男性に見えないように摩擦する行為。デリへルなのに女性器で摩擦する行為(股ズリ)だと勘違いしてる男性は物凄く多い。

そういう店ではない。

男性側が故意か無知なのか違いは分からないけど(怒

利用する人はヘルスのマナーがあるので把握して欲しい。


(ヘルスの求められるプレイの中で本番強要より股ズリが1番嫌いな行為だった。)



お店に提出する領収書に源氏名(めぐみ)と書いてお客さんとお店が指定したビジネスホテルに足を運んだ。


言われた部屋番号を何度も反芻して

例の部屋に向かう。


緊張しながらドアを開けると40代後半の男性が立っていた。男性はとりあえず私の見た目にまぁまぁだね的なことを言っていた。

外見を選びたかったら写真も選べないこんな店使わなきゃいいのにね~( ・)あは


時間を聞き、店に電話しお金を受け取るまで電話を切らない。そしてタイマーをかける。

使用したことがある男性は知ってる流れだろう。


体を洗ってあげてバスタオルを渡し一緒にベッドに入る。

初めての風俗経験なのは伝えてあったのでお客さんの指示を中心に動く。


口でやるのもイマイチだし私のリアクションもお客さんの好みではなかった様子。

お客さんははっきりテンションが落ちていく。下手くそと思ってるのがはっきり分かった。笑


「俺に任せて」


とりあえず身を預ける


何したらいいのか分からないし


時間も1番短かった。

好かれてもない人と行為をするにはそれでも長かった。



まぁまぁのSだったらしく

「窓からお前の痴態が見えてるんだよ」

「最低だな雌豚が」

「ドMなんだな」

「ほら気持ちいいんだろ、早イいけよ」

とか言われた。雌豚は傷つく。泣


外に向かって開脚はさせられるわ、お尻は叩くわ、てか指早いし痛いし。



カーテンは開けっ放し。


目の前のマンションから丸見え。




とりあえずお客さんが満足してくれるのをただただ耐えた。

何とか吐き出してくれたのでその場は収まった。あの時本当に安心したのを覚えてる。


煙草が吸いたいというので喜んで吸ってもらった。当時流行ってたアイコスの限定色にコンビニ店員の私はすぐ様反応した。

あの時の煙草の銘柄の話は普通に楽しかった。(吸ったことはなかったけどね)


ホテルを後にし近くのコンビニで車が来るのを待った。初めての仕事をやり終えどっと疲れていた。


車に乗るなり2件目行くよと言われた

そのまま揺られるとラブホテルに連れてかれた。


2件目の人はくまさんみたいな外見だったのでくまさんみたい笑顔が可愛いですね、と本人に言った。今思えば失礼。


シャワーで洗わしてくれない。「俺は浴びたから、大丈夫」の一点張り。いきなり行為が始まった。

やたら本番強要の激しい人で何度も挿入されそうになっては逃げてを繰り返した。

何とか逃げ切ったけど本番をデリへルでしたいなんて、こんな人実在するんだと思った。

後に経験していく中で本番強要する人がめちゃくちゃ多いことを知る。

どれだけデリへル嬢が嫌がってるのかこれを読んでくれた人が本番強要するのを止めてくれるのを願います。


もう男性器見たくない。


てか疲れた。


好きでもない、好かれてもない人と行為をするのがこんなに苦痛なんて知らなかった。


帰りたい。


気持ち悪い。


男性不信になりそう。


お金いらないから帰してくれ。


そんな風に思ってた。



しかし意に反してそのまま3件目に連れてかれた。



3件目のその人は私を見るなりこんな可愛い子が来てくれるなんて!とめっちゃ喜んでくれた。目が輝いていた。よっぽど女性に飢えていたんだろう。


40代後半の工場とか大工仕事してそうなボロボロの仕事着で待っていた。

お風呂も沸かしてあったし、歯磨きもしたらしく使い終わったものが洗面台に置いてあった。1時間待たされたそうだ。申し訳ない。

 

真横で会話するだけで手汗をかく程私より緊張していた。

聞くと人生で10年ぶりにデリへルを使ったとのこと。


この人はプレイ中に私の中に挿入したいとお金を渡すからと、本番強要してきた。

散々断ったけど指だと思ってるうちに中に入れられた。あっさり相手の罠にハマってしまった。違いが分からない私もどうかと思うけどね。


散々謝っていたし、人を見る目がない私は悪い人じゃなさそうと思い許してしまった。


会った瞬間からベッドでもお風呂の中でも買われた時間ずっと可愛い、こんな子と出来るなんて幸せだ、天使みたいと褒めるし、笑顔で心底喜んでくれた。

...でも私もルール違反だよなぁ



先程の2人とは相性が合わなかったので嬉しかった。この人は体を指先で撫でるだけで喘ぐ位感度がいいので中々面白かったのもあると思う。



この人がやたら欲しがるので連絡先を交換しこの後行くデリへルでも来てくれるお客さんになった。


その日お給料を貰い待ち合わせした場所とは別の駅に置いてかれた。


勿論電車賃なんか貰わなかった。


本当に僅かなお給料だった。


他のデリへルでもこんな安いのはなかったくらい僅かだったと思う。



そのままとぼとぼ自宅に1時間以上かけて帰り気づいたら19時とかそんな時間だった。


こんなに1日に不特定多数と性行為をしたことない私は気持ち悪くて気持ち悪くて吐気に苛まれた。吐けないけど吐きたいそんな気分だった。気づかなかったけど何も固形物を食べてなかった。



気持ち悪すぎて親に心配されるのを分かってたけど夕飯は断った。


「食べてきたから要らない」


そう断わってお風呂で2度、3度体を洗いシャワーを流しながら声を押し殺して泣いていた。気づいたら涙がぽろぽろ零れてきた。



体を売ってしまった。


穢れてしまった。



もう戻れない。



人として許されないことをした。


体を売ってお金を貰った。



しかも本番までしてしまった。



悲しくて虚しくて自分が気持ち悪い。




その日も次の日もとにかく眠って忘れようとした。

暫く誰にも言えなかった。前半で書いた性的なLINE~出会ってホテルで騙されたことは親友にだけ割と直ぐに居酒屋で話したけどこれは言えなくて割と拗らせた記憶がある。



この経験から暫く経ってこの給料じゃ友達と約束しても遊びに行かれないし、本職になる為の学生時代が辛すぎて奨学金を返して貯まったら辞めてやろうと決めていたのでもう1度風俗で働くことになるのだけど泣



初めての風俗は本当に辛かった。

これが私の初体験。



この後も風俗で働く中でこの自分の初体験を見て書いたんじゃないかと思うような曲をYouTubeで見つける。


45分の恋人】

https://youtu.be/dOsYbOp3zdU


ボカロは聞かないから詳しくないけどこの曲は知ってから風俗を辞めるまで空で歌える程聞いた。

もし知らなければ良かったら聞いてみて欲しい。


追記

今までの記事を読んでくれてる人が11/28に実在してる事実を知った。感想を沢山頂いた。本当に幸せだと思いました。感謝してます。