ファン

右耳から甘ったるい声がする。2人は付き合ってるのだろう。知らないカップル。彼は彼女の前に立ち楽しそうに健気に話していた。

私はそんな相手がいないので彼女の今後のお互いの関係に対する不安は知ってるようで知らない世界だ。

彼も彼女もお互い今は好きあってる様子がした。好意を与え与え返す。いつまで続くのだろう。永遠にそれが続くって考えにくいけどこういう両思いの関係いいなーと、ふとそんなことを思う待ち合わせの前。

誰かと特に異性に会う時だからか、隣のカップルの会話が耳に止まった。


私より数個年上の彼らはこれからどこに向かうのだろう。お互いから親戚の話、食べた食事の内容、返さなきゃいけないレンタルしたDVD、、、。話題は分単位でころころ変わっていつの間にか改めて無言になる。電車は暇だし怖いし物騒だし普段は音楽を聞いたり読書にあてる。それでもとにかく駅名だけはちゃんと聞いてた。乗り過ごしたくなかった。そんなのを聞いてたら目的地に着いた。無事に着けてほんと安心した。

緊張してたからすぐ着いたことは言わなかった。




少し遅れて到着すると写真より実物の方が良く見える彼に出逢えた。私はこの人の声と公平な会話・話題の豊富さが魅力だと思う。聞いてたけど嫌いとか言わないし性格だろうけど誰でも平等に接する普通に好かれる人だなーと思ってた。ファンですとアピールしていたのでかえって普段しないのに緊張してしまった。

会いませんか?が1ヶ月か3ヶ月か8ヶ月か何ヶ月先になるかという苦痛は知っていた(逆もやったことある)ので声をかけられて且つ自分が行ける時に行っとこうの精神を持っている。それで急遽行くことにした。


私はフォロワーさんと珈琲飲んで煙草吸って時間が合えば飲酒するが定番なんだけど、今回もその流れでついでにカラオケにも行った。


茶店で気まずかった。徐々に良くなっていくけど初対面のもどかしさってある。嫌いじゃない。今まで知ってた情報を晒して会う前の事前学習を生かす。いつでもそうだけど人を知るのって楽しい。会話はふせぐけど色々1日通して話しすぎてしまった。

隠しとくべきだろうことも大抵言ってしまった。いつものこと。緊張する癖に内容は選べず思ったことが出るのが不思議。


カラオケで堂々と歌を歌ってくれるのを見ながら楽しいより緊張が優っていた。自分で笑えた。ほとんどとある歌手ばかり歌ってたら時間になってしまった。

その中で当たり前のようにカラオケで消灯したので私はどきっとしてしまった。何も無いからアレだけど誤解されるぞ、、意図してないのが分かった気がしたから余計そう思った。

真っ暗で歌うので初対面でも気にならないしだんだん明るく歌えてお互い顔もそんなに見えないし無理に話さなくても良かったからかなぁ


カラオケが終わってなんか最後話しときたくて飲み屋に入った。大衆店。ビニールで覆われた店内、客や店員の背中に誘われるように入り込んだ。

話したいこともやりたいことも済ませて、私はサワー3杯、ハイボール4杯分結構飲んで帰った、楽しかったなぁ。

オフ会って飲む食べる以外やることないかねぇいい案が知りたい。


で、だ

帰り道適当に電車乗ったら間違えてどんどん逆方向に進んでしまって埼玉へどんどん入ってしまった。

したら帰り道が遅くなってしまって怒られちゃった。親は束縛が厳しくて「門限は〇時より前」無視して何度も喧嘩

「誰とどこでどんなふうに過ごすか」基本言わない。でも嘘下手なのでよくバレる。

「フォロワーは論外」言わないけどバレる

GPSで監視」オンオフしててもバレる

という具合に見事に苦しく束縛がまあまあしんどい。「キャスがバレたら躁状態」「フォロワーと会うなんて躁状態」何でもかんでも鬱か躁カウント。知らないひとに会うなんて殺されに行くの!?と言うことらしい。

まぁ親の文句はいいんだけどね。とりあえず厳しいから「遊びに行く」で怒られちゃった草

お母さんそれなりに可愛いんだし若いんだからよそに男とか作って娘の存在忘れてくれないかなーとは近頃思う。

早く解放されたーーーい。